人気ブログランキング | 話題のタグを見る

タイムラインマッピングプロジェクト第六回会議 議事録

「阪神・淡路大震災+Creative」タイムラインマッピングプロジェクト第六回会議 議事録

日 時:2011年 9月20日(木) 19:15~21:00
場 所:KIITO事務局

【会議の流れ】

■プロジェクトの状況報告
■分科会のリサーチ状況の発表
■二次調査について
■途中経過について(SPREAD)
■各分科会の会議について
■次回全体会議の日程について


【議事録】

■プロジェクトの状況報告
・10月の発表の場に関して、東京文化発信の企画として発表するのが難しくなっているので、アドバイザーの一人である、芹沢さんの講演会が10月の下旬に開催され、その際に発表するという事で話が進んでいる。急遽SPREADさんと案を詰めている。
・10月に「これからデザインにできること」と題した、3.11以降に社会的な課題へ対してデザインで何ができるのかをテーマにした展覧会を東京のAXISギャラリーにて開催。TMプロジェクトも壁面に大きな年表を展示出来ないかという事で打診を受けている。
・WEBの製作を中心に進め、今後も展覧会の話があれば対応していきたい。

■分科会のリサーチ状況の発表
デザイン関連分科会
・リサーチシート計150枚 グラフィック23件、プロダクト12件、復興イベント12件、ファッション5件、その他52件(分類に苦労している。)
・スプレッドシート計104枚 
・「段差式仮設トイレの腰かけ台」について神戸芸術工科大学の相良先生へヒアリング。
・「地震イツモノート」について永田さんへヒアリング。
・「神戸ルミナリエ・メッセージカード」について戸井さんへヒアリング。
・東京でフリーペーパー「Dictionary」を製作している桑原さん、Axisギャラリーの佐野さんにヒアリング。文字起こし中(SPREAD)

建築関連分科会
・リサーチシート計95枚 スプレッドシート計77件 ヒアリング 2/10人(全員へ10月までにヒアリングを終えるのは難しい)
・「まちづくり支援ネットワーク」「きんもくせい」「HAR基金」などについて小林郁雄氏へヒアリング。
・「長田区御蔵地区まちづくり協議会」「みくら5」などについて田中保三氏へヒアリング。
・「兵庫県立美術館」など、アートと建築の両方の分野にまたがる事例をどのように扱うのか。

アート関連分科会
・リサーチシート計160枚 ヒアリング 18人
・リサーチシートの内容を見直し。(出典明記、年月日の再確認、不足項目の補足)120枚程度終了。
・ヒアリングシートのたたき作成。フォーマットを完成させる。
・六甲アイランドや長田区御蔵地区での野外展について、宮崎みよしさんへヒアリング。(美術)
・美術の二次調査は収束へ。アドバイザーの原久子さん、江上ゆかさんへヒアリング予定。
・神戸新聞社での動きについて、長沼隆之氏へヒアリング。(メディア)
・ピッコロ劇団の活動について、吉川知可子氏へヒアリング。(舞台/演劇)
・GOINGKOBE主催の松岡裕氏(音楽)、神戸映画資料館館長の安井喜雄氏(メディア)へヒアリング予定。
・各事例の掲載について、間違った情報やその事例の関係者にとって不本意な情報が掲載される事を防ぐために、その関係者へ一言報告をしておくのが好ましいのではないか。
 →許可をとれるものはとった方がいい、アート分科会に関しては作品の概要などを説明する際に、解釈が伴う場合が生じる。関係者に対して許可がとれないものに関しては参考文献・出典を明記する。
 (全てのリサーチ)
■二次調査について
・どういう視点・基準で二次調査を選び、調べたのかはっきりさせる。また、少なくともどのようなカテゴリーの中で何を選んでいるのかという事が分かるようにしてほしい。たとえば、この時期で代表的な事例としてこの人、この時期ではこんな出来事があって代表的な事例としてこの人に話を聞いた、という事を言えるかどうかという事は重要になってくる。(永田氏)

・建築分科会の2次リサーチ基準について/1.仮設住宅やその後の復興住宅など応急的な活動を取り上げたもの 2.地域に密着した活動について取り上げたもの 3.ネットワーク的な活動を取り上げたもの を基準にリサーチした。

・デザイン分科会の2次リサーチ基準について/これから被災地に対して活動をしようとしている人々にとって参考になるような物を、分科会のメンバーで挙げた。

・アート分科会の2次リサーチ基準について/1.当時の状況を俯瞰して把握している方へ話を聞いた。
 2.震災後に実際に活動されていた方に話を聞いた。(A.震災後すぐにアクションをされた方 B.以前から一貫して活動されている方 C.震災から5年、10年経て活動を始めた方)

・これから被災地に対して活動をしようとしている人々にとって指針となるような情報、という視点を持ってリサーチに望んで欲しい。そういった人々の代弁の立場を背負っているつもりで1回1回を大事にして真剣に取り組んで欲しい。(永田氏)
・ヒアリングの内容をまとめると結構な文量になる。また、実際にヒアリングを行ってみて、1つずつ質問してその答えをもらうというよりは、1つの質問に対して膨大な量の話があり、その話の中にほかの質問に対しての内容も含まれているような形が多かった。ヒアリングの内容を設問ごとに分けてまとめるよりは、一定の項目ごとに編集してまとめる形式の方が好ましい。

・ヒアリングをした人の個性や人となりなどが伝わってくるような文章にまとまっているのは良いが、ヒアリングによって感じられたり感じられなかったりというのがあるのは好ましくない。

・プロジェクトに込めた想いや魂といったものが感じられなくなるのは避けたい。

・現状の成果物の形式として、プロジェクトごとにプロットするものなので、ヒアリングの過程でプロジェクト同士が関連したり、横断的な状態を伝える面白さを伝える術が無い。
→関係があるプロジェクト同士の番号を打ち込んでいって、関連付ける方法をとる。(WEB成果物)

■途中経過について(SPREAD)
 紙媒体のタイムラインについて
・WEBのURLをtm19950117.jpに決定。振り返りが大事と考え、日付を入れる事で印象付ける。中越の震災や東日本大震災にプロジェクトを立ち上げる際にも日付を変えて対応できる。
・実際にタイムラインにプロジェクトをプロットしたものを作成。各分科会で確認してもらう。
・上部に時事情報とタイムライン上に東日本大震災からの経過日数と、それに対応した日数が縦線で入っている。
・95年は事例が多いので大きめのスペースになっている。
・タイトルだけでは分からないので、1行コピーを入れてみると分かりやすいのではないか。ただし、それぞれにコピーが用意できるかどうか。
・現在のタイムラインの表は最少文字サイズで製作している。
・アート、○、デザイン△、建築□として、その中で色分けをして分類。

WEBの校正
・トップに16年の年表が来る。こちらも○、△、□になる予定。
・下の「YEAR」「MONTH」でズームインしたり、全体を俯瞰したりする。
・東日本大震災からの経過日数と対応した縦線の表示をWEB上でも実装予定。
→これから起こりえるプロジェクト、やるべき事が見えるというのは良い。
・2次調査における、インタビューの有無を示すためのアイコンなど、方法を模索中。大きい○、△、□のマークで識別しているが、この方法で良いか迷っている。
・年の中では点だけの表示、月ごとに表示すると点とタイトルが分かるようになっている。年の表示もマウスオーバーすればタイトルが見られる。
・時事情報の表示も追加予定。
・一次情報のどこかに関係性リンクがつくとよい。プロジェクト同士の関連もどうするか模索中。
・点をクリックするとポップアップが出て一時リサーチ情報が出てくる。そのリサーチに関してインタビュー記事があれば、クリックしてポップアップで見られる。
・各分科会のアドバイザーによるレポートやプロジェクトの概要などをタイムラインと別ページに掲載。
・上記の形式で10月の発表に間に合わせる。その後は一般の人も情報を投稿(KIITOでチェックする)できる形式を予定。
・サイトを開いたときに、見た人が何を読み込めば良いのか分かりにくい所がある。初回訪問時に「今日は東日本大震災から何年何月何日目、阪神・淡路大震災から何年何月何日目、阪神・淡路の復興は続いています。今までの取り組みの年表をつくりました、クリエイタ―はこれから、何ができるのか。」というような、サイトを説明し、年表まで導くような、文字のメッセージを掲載する事を考えている。
→「挨拶ページ」よい。
・現在は検証している。このように表示された方が絶対良いなど、意見があれば教えて欲しい。
・サイト内の検索は可能なのか。→そこを検討・検証している段階。検索結果の表示方法や検索の精度をあげる事も技術的になかなか難しい。効果的な検索結果の表示方法を含めて模索中。そもそもの表示を分かりやすくすることでも対応したい。会議参加者の9 割があった方が良いという反応だった。
検索自体は実装する方向で進める。
・インタビューの印は並列で見える方が良いので大きくならない方が良い。
・インタビューをマイクのアイコンにしてみるのはどうか。→YEAR の画面ではマウスオーバーでマイクの印がでるくらいでもよい。
・「子供」などのざっくりとした検索のほかに、具体的活動名を入れて情報を探す人がいると思う。


■各分科会の会議について(議事録がある分科会のみ)
○アート分科会
マッピング図を見ながら、タイムライン/分野ごと/全般を俯瞰し、意見交換をしました。
・震災直後には鎮魂、癒しの意味を込めた表現が多く、時間が経過するにつれ、体験と記憶を残し伝えていく表現に移っていった。
・阪神・淡路大震災の特徴として、作家/表現者が同時に被災者である事例が多いことがあげられる。直下型であったことから、大阪に足を運べば震災の影響はほぼなかった為、実感の差が激しく、外部からの関心/外から被災地に入ろうという動きは(東日本と比べて)少なかった。また、被災地内で、隣同士の家であっても被害の差が激しかったため、体験が共有しにくかったことも制作の動機につながったのでは。
・活動は1995,2005,2010年に特に多く見られる。震災復興記念事業として予算がついたためと思われる。2000年にも予算がついたはずだが、意外に事例数が少ない。
・美術:文化財レスキュー、作品救出作業などは制度が追いついていなかったが、市民レベルでの臨機応変な対応の事例がある。
・映像メディア:今に比べると、アーカイブ/記録が市民にとって身近ではなかった。また撮影しても発表/共有の場がなかった。
・音楽:チャリティー、鎮魂の意味を込めたコンサートと作曲が多い。震災後「チャリティー疲れ」の現象がみられた。
・写真:震災直後は現場の記録が多かったが、徐々に個人的な表現としての作品発表が目立った。
・舞台:震災直後は子どもやお年寄りの体とこころのケア、癒しが目立った。時間が経過するにつれ、記憶を伝えること、震災を通して受けた精神的な傷などにフォーカスした。
・全般:震災の影響を受けたり部分的に言及したりしつつも、あえて直接の言及とは距離を取り、震災以前と変わらない活動を維持しようとする事例も複数見られた。

・マッピング図のデザインに関する意見(SPREADさんの回答つき)
・アート/建築/デザインで、それぞれ分野ごとに色分けしているが、似た色は似ている活動のように見えてしまう。アート/建築/デザインでそれぞれ使う色の系統を決めるのはどうか。
 →これまで色々な可能性を検討しましたが、結局これに落ち着きました。アート/建築/デザインを横断的に見るひとは少なく、アートの中であれば美術、音楽、演劇などの分野同士で比較してみる人のほうが多いのでは。そう考えたとき、分科会ごとに色系統を統一するよりも、色がはっきり別れているほうが見やすい。また、「その他」「イベント系」などは分科会関係なく色を統一している。もし、もっといいアイデアがあれば、直接わたしたちデザイナーまで意見してください!とのことです。
・建築の■マークに大小二種類あるのはなぜか。
 →わかりにくいですね。大きさは一種類に統一します。
・線が数種類あるが、凡例をつけて欲しい
 →作業がおいついていないですが、つけます!


■次回全体会議の日程について
・次回の全体会議は、10/13(水)の19:15より、  KIITOにて開催です。
by mappingproject | 2012-02-20 01:04 | 全体会議


  


by mappingproject

カテゴリ

全体
お知らせ
概要
全体会議
アート関連分科会
デザイン関連分科会
建築関連分科会
リサーチシート
リンク
未分類

以前の記事

2012年 03月
2012年 02月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月

その他のジャンル

最新の記事

トップページ
at 2012-03-20 01:07
タイムラインマッピングプロジ..
at 2012-02-25 18:42
タイムラインマッピングプロジ..
at 2012-02-21 00:09
タイムラインマッピングプロジ..
at 2012-02-20 01:04
第5回会議の様子
at 2011-09-10 21:20

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧